播磨路の旅

平成20年の「菊生会・明生会合同ゆかた会」は塩田温泉の夢の井ホテルで開催され、
前日(7月3日)に須磨・明石などの謡蹟を尋ねてきました。
午前11時に山陽新幹線・新神戸駅に下車し観光案内所にて現地に詳しい個人タクシーの森さんを紹介してもらい、評判通りの名ガイドぶりで、一日親切に細かく案内して下さいました。

まずは、『松風』ゆかりの「松風・村雨堂」からはじまり、『敦盛』の「須磨寺」「敦盛塚五輪塔」、『千寿』の「重衡捕らわれの地」、『絃上』の「村上帝神社」、『忠度』では「一ノ谷戦いの浜」「忠度塚」「腕塚神社」。明石天文科学館の裏にある『草紙洗小町』で謡われる柿本人麿から「柿本神社」そして小野まで足を伸ばして謡蹟とは関係ありませんが、美仏で有名な「浄土寺」を拝観してきました。
6日は菊生会・明生会の会員と共に、書寫山・円教寺と姫路城を観光して、今回のゆかた会の旅行を終えました。
それでは森さんのお話も含めて写真でご紹介します。

松風・村雨堂、
山陽電鉄沿いにありますが、三代目の衣掛けの松は枯れてお堂に祭られています。
謡蹟保存会の立て札
在原行平のお世話をしたのは、須磨の浦の長の娘、「もしお」と「こふじ」でしたが、
姉の松風こと「もしお」は妊娠し子を産んでいます。その末裔が現在も在原性を名乗られているとか・・・。
青葉の笛
須磨寺は古い簡素なお寺を想像していましたら、今はよく整備された現代的なお寺でした。阪神大地震の時に被害を受けたようですが、綺麗に整備されています。
展示室にはいろいろと寺にゆかりの品が展示されています。青葉笛もありましたが、森さんの話では、専門家が調べたら??どうもあやしい??とか。
一応記念に撮影しました。
須磨寺にある敦盛塚
本堂から左に少し歩くと右側にあり、保存会の看板は隣に立っています
保存会の立て看板
敦盛首洗いの池
重衡捕らわれの地 山陽電鉄「須磨寺駅」駅前にあります。
村上帝神社 山陽電鉄沿いにある。
看板
戦いの浜 
忠度の陣地と言われています、目の前は道路が走り奥には海が見えます。
一ノ谷の合戦時、平家は海上に赤旗をさした舟を浮かめて・・・
とは想像しにくい風景でした。
敦盛塚五輪搭
こちらは須磨寺よりも大きく立派です。
戦いの浜の近くにありました。
明石の忠度塚、
忠度の謡蹟は多くありますが、ここもその一つ。
腕塚神社への道
この標識がある国道より中に入ると小道があり、右折すると左手にあります。
腕塚神社
地元の方に守られている小さな祠の神社です。
腕神社 右腕でこすると御利益が??」あるというので早速、試してみました。
柿本神社
明石天文科学館の裏手に柿本神社はありますが、島根県益田にも柿本神社はあります。
明石東経135度
明石海峡をフェリーが通る
大阪湾と播磨灘とを分かつ淡路島北方の海峡です
浄土寺
ひっそりとした場所に阿弥陀様三体がいらっしゃいます。是非一度行かれるといいところですが、お寺、仏像に興味の無い方にはお薦めしません、なにしろ交通の便はあまりよろしくありませんので・・・。
西日があたる夕方、4時半ごろからがいいですよ!との檀家様のお言葉でしたが時間がなく、4時に渋々退出しました。ここはご住職がお一人でお忙しいので檀家さんが交代でお寺の管理をなさっています、今回朱印帳に書いて下さいました檀家さんです。
この時は我々だけ、今日一番のよいところでした。
書寫山円教寺にある弁慶のお手玉
こんな大きな石でお手玉が出来る訳がないのですが・・・
摩耶堂
トム・クルーズ主演「ラスト・サムライ」など最近は映画の撮影場所としても有名になっています。
常行堂
阿弥陀仏の名を唱えながら本尊の周りを回る修行の場所です。
ここで梅若六郎氏が能を舞われています。
開山堂の力士像
軒下の四隅に左甚五郎作と伝えられる力士の彫刻がありますが、
そのうち西北隅の一つは、重さに耐えかねて逃げ出したと言われています。
実際は盗まれたのではないでしょか・・・
好古園
姫路城西御屋敷跡に庭園があります。
庭園レストラン「活水園」でお庭を眺めながらの昼食はお薦めです
姫路城
法隆寺と共に世界遺産に指定された、別名白鷺城
天守閣までの階段の数は相当なものでしたが、その展望はすばらしい景色でした。
しかし、私はもう上がることはないと思います。お城は外から眺めるのがよろしいかと思います。