『鵜飼』ゆかりの地を訪ねて

平成19年12月27日(一泊二日)、明生会の有志四名と能『鵜飼』ゆかりの地、石和(いさわ)で謡蹟めぐりをし、一泊して温泉にも浸かり、楽しい一時を過ごしました。
石和温泉駅でジャンボタクシーを2時間借り切り、まず「鵜飼山・遠妙寺」、そして「法城山観音寺」から笛吹川を見ながら、「お硯水祖師堂」「岩落」などを廻り、それでも時間に余裕があったので、フルーツランドまで足を伸ばし、富士山を眺めて、ホテルに戻ってきました。今回は赤い風船の旅行プランを利用したため、宿泊費・交通費込でタクシー代金を支払っても一人二万円でおつりがあるほど、格安なお買い得プランだったことを付け加えておきます。
では写真でご紹介します。

石和温泉駅
石和温泉はJR中央本線新宿駅から特急「あずさ」で1時間半という近距離にある温泉地です。
駅前は工事中でした。近いうちに整備された綺麗な駅前になると思います。
鵜飼山 遠妙寺山門
石和温泉駅からタクシーで4、5分にある鵜飼山・遠妙寺(おんみょうじ)。
日蓮上人が弟子の日朗と日向と当地を廻ったとき、鵜使いの翁の霊に出会い、その霊を弔うために鵜飼堂を建て、その後に遠妙寺が建立されたといわれています。
仁王門
山門から仁王門、そして本堂が一直線上にあります。
遠妙寺の由来
漁翁堂
境内の本堂に向かい、左手に鵜飼勘作の墓があります。
謡曲保存会の立て札
謡蹟めぐりには欠かせない立て札。これを見つけると謡蹟めぐりをした実感が湧いてきます。
一字一石の供養塔
日蓮上人は法華経の一巻八部、六万九千三百八十文字を小石に一字ずつ書き、川に沈め
供養をしました。供養塔は本堂に向かい、左手の石像大黒天の裏にあります。
笛吹川に掛かる万年橋
現在の笛吹川は昔、鵜飼川、石和川と呼ばれていました。
上流にダムが出来る前は水量がもっと豊富だったとは、タクシーの運転手さんの弁。
御硯水祖師堂
万年橋近くに、日蓮上人が漁翁の霊を弔うために経を書き続けた祖師堂があります
御硯水(おすすりみず)の解説
井戸
祖師堂には日蓮上人の錫杖によって湧き出たとされている井戸があります。
井戸近影
もとは川近くにあったものが川の氾濫で移動されたようです。
岩落の場所を確認する、明生会会員と石和タクシーの運転手さん
御硯水祖師堂の説明文の中に「現在地東方百メートルの地に相生の老杉あり。その西側鵜飼川の本流に岩石そばたち水が衝いて瀧の如くに落ちたので岩落と称した」と説明があったので、岩落の場所を探しました。
相生の杉
祖師堂から万年橋を渡り右折して対岸の中央園芸社に相生の杉があることが判り、敷地に入れてもらい老杉を発見。この近くに岩落があったと言われています。
岩落と思われる場所
昔の面影はありませんが、たぶんこのあたりだろう、と撮影しました。
鵜飼勘作の石像
万年橋と笛吹橋の間の川端に鵜飼勘作の石像がありました。なんとなく鵜之段を舞っているように思われたので・・・・・
鵜之段の一部
真似してみました!