粟谷明夫の能がたり

実盛の兜(多太神社)と仏御前ゆかりの地投稿日:2002-10-15

平成14年8月8日から10日にかけて、大阪大学喜多会の夏の合宿が加賀温泉、山代にておこなわれたため、前日の自由時間を利用して、前回見落とした多太神社の実盛の兜、仏御前の墓などを探訪することにしました。

先年、『実盛』演能を機に、「首洗い池」や「実盛塚」などを見て廻りましたが、その折、多太神社に保管されている実盛の兜を見逃し心残りでした。機会があれば是非一度見ておきたいと思い、多太神社に連絡を入れました。ご長寿で有名な93歳のご住職は残念ながらお亡くなりなられ、今はご子息が跡を継がれ神社を守られているようです。

通常、団体の予約でなければ開けてくださらない宝物館ですが、特にお願いして特別に開けていただき、貴重な兜などを見ることができました。
また喜多流では参考曲扱いの能『仏原』の仏御前のお墓も近くにあると知り、足をのばして見てきましたので、写真でご紹介いたします。

多太神社

多太神社の鳥居

鳥居横にある石像の兜

石像の解説

石像の解説

芭蕉の句「むざんやな かぶとの下の きりぎりす」が石碑に刻まれている

恒例の謡蹟保存会の立て札

多太神社本殿

斎藤別当実盛の兜の説明

兜 近景1

兜 近景2

兜 近景4

兜 近景5

具足

義仲公の矢

鎧 1

鎧 2

髭を墨で染める絵

仏御前を祀っている民家

民家

仏御前像を祀って守り続けているのは一般の民間の方です。
文化財でないため国からの援助がないのには驚きました。

仏御前像

仏御前は左端にありました(祭壇)

林 美枝(はやし よしえ)様83歳(当時)
この方が説明をして下さいました。

墓の看板

墓の説明

仏御前の墓(右端)