小松近辺の謡蹟めぐり

平成22年の阪大喜多会夏合宿も無事終わり、帰京日に飛行機搭乗まで時間があったので、タクシーを利用して『実盛』の謡蹟「首洗池」と「実盛塚」、小松空港近くの「安宅の関」を見てきました。

首洗池
平家方の老武者、齋藤別当実盛は髪を黒く染めて篠原の合戦に出陣し、源氏方の木曽義仲の家来手塚太郎光盛に討たれます。首はこの池で洗われ、髪の墨が落ちて実盛であることが判明しました。
木曽義仲公
首洗池の前には木曽義仲公の銅像があり、実盛の首を持って泣いています。義仲は幼少の頃、実盛に命を助けられていました。
実盛の兜が祀られていた祠
現在兜は小松市の多太神社に所蔵されています。
写真探訪「多太神社」をご覧下さい。
実盛塚への案内塔
実盛塚に入る道はきれいに完備されています。
実盛塚
大きな松が墓を覆っていて立派なお墓です。
十四世遊行上人の前に実盛の亡霊が現れ、上人が回向して「真阿」の法名をあたえたと伝えられています。以来歴代の遊行上人が加賀路を訪れる時は必ずここに立ち寄ったと言われています。
安宅海岸
安宅の関の目の前は安宅海岸です。サーフスポットとしても有名ですが、生憎波が無くサーファーの姿は見られませんでした。
関之宮
(左)富樫左衛門泰家公(右)源義経公 奉斎とあります。奉斎とはお祀りしてあるという意味です。
安宅の関跡
ここは弁慶が勧進帳を読んだところです。『安宅』の舞台が思い出されます。
安宅住吉神社前にて
偶然遭遇した阪大喜多会の学生と記念撮影。ここに写るのは皆、『安宅』仕舞の経験者です。
無料で巫女さんが神社の由来を説明してくれるので、お立ち寄りの方は是非お入り下さい。
住吉神社
安宅住吉神社は正式にはこちらから入りますが、今回は裏の関所跡から入ったため、順番が逆になりました。駐車場はこの前にも裏にもあります。